仏花としてアーティフィシャルフラワーはよくないのでしょうか。

日本にはお彼岸やお盆のお墓参りなど、亡くなられた人を供養する行事があり、墓前に生花をお供えすることがあたり前でしたが、最近では少し変化がみられます。
 頻繁にお墓参りができなかったり、夏場の墓石の暑さに花が数時間しかもたないこと、納骨堂タイプのお墓の普及などにより、アーティフィシャルフラワーをすすめている霊園もあります。
 千葉県・船橋のご住職m氏によると、「どちらでも構わないことになっている」とのことでした。お店でも、特に夏は仏花がよく売れています。

仏花にバラの花を使うのはよくないのでしょうか?

 一般的に、卜ゲのある花はお供えしないほうが良いと言われています。
 最近では、生前にバラが好きだったのであれば、パラをお供えするのもあたり前のようになっています。「画家だった主人が真っ赤な大きなパラが好きだったJ と、パラを買って行く奥様がいました。やはり、自分が好きな花をお供えしてほしいですものね。

造花を長く楽しむには?

 造花は長持ちしますが、置く場所によっても違ってきます。出来るだけ長く楽しむコツをまとめました。
1.色あせ防止のため直射日光があたらないようにする。
2.静電気のおきるハタキで埃をとる。
3.お風呂場など、湿気のある場所に置く場合、乾燥を心がける。
4.置き場所を定期的に変える。
5.枝物や花を追加するなどして、デザインを定期的に変える。
6.落ち着いた色調、癒しのデザインにする。

お祝い用花束は、造花でもいいですか?

 退職祝い、演奏会のお祝い、喜寿のお祝いなどの際、記念になり、長く楽しんで、いただくことができる造花はいただいて嬉しいプレゼン卜で、はないでしょうか。
 造花が嫌いな方には、プリザーブドフラワー、アイスフラワーでも良いと思います。
 アイスフラワーとは、ベルギー生まれの高度なドライフラワーのことです。

光触媒を施した造花の管理は?

 造花に光触媒液を噴霧してありますので、水をかけるとその効果がなくなります。埃がつきにくいとも言われていますが、たまった
場合は静電気のおきるハタキなどでまめに払うだけで、光触媒の効果は半永久的にあると言われています。

造花を生花のようにみせるコツ

 生花の場合は、自然のありのままの状態で美しく、魅力がありますが、造花の場合、ひと工夫を加えることで、より美しく見せることができます。
 生花はどんな種類の花でも1本1本形状が違いますが、造花は同じ形、開じ状態で、つくられています。そんな造花にパワー、リズム、躍動美をつけるための工夫として、私はステム(茎)にわずかなカーブをつくります。
 指のふくらみを利用して、フルオープンの花のときは首元に、半開きのときは全体に、緩やかなカーブをつくりアレンジします。香りをつけたりもします。
 また造花を花瓶に挿すときは、折り曲げずに、必要な長さにカットして使いましょう。